股の下のポニョ
昨日は、この冬一番の積雪だった。
市内は数日前には思いもよらなかった銀世界。
家庭でも職場でも雪寄せに汗を流す。
これが、北国秋田の本来の冬の光景である。
車の屋根にうずたかく積もった雪をよせ、帰宅途中に大学病院前を通った。

大学病院というと、あの日のことが思い起こされる。
まだ若かった頃の話である。
みぞおち付近の鈍痛が続き、周囲の勧めもあり職場の近くの個人病院で診てもらった。
生まれて初めて、殺されるかと思った胃カメラを飲まされ、下った診断結果は胃潰瘍。
かくして、隔週ほどの間隔で仕事の帰り、その病院へ通うことになった。
しかし一向に治癒する気配が無い。
激痛ではなく鈍痛とは言え、仕事をしている時はそのストレスたるや尋常ではない。
なかなか仕事に集中できない日々が続いた。
意を決して、病院を変えることにした。
どうせなら、大きな病院の方がいいだろうということで、大学病院へ。
まずは内科で問診からスタート。
エコーとかレントゲンなども撮って、間もなくして病名が下った。
胆石症とのこと。
胃潰瘍の痕跡すらないとのこと・・・あの藪医者めっ!
面倒なことに、私の胆嚢はヒョウタンのようにくびれていて、胆石が詰まりやすい状態になっているとのこと。
一時的に胆石を取り除くことはできても、再発は必至だという。
「取りましょう、胆嚢を。」
えっ、胆嚢って無くてもいいの?
生まれて初めての入院生活が始まった。
今だったら、もっと簡単に治療できるのかも知れないが、当時は手術しかなかったのだろう。
数日後に手術という日程も決まり、それに向けて適応能力の検査など何やら忙しかった。
忘れもしない。
若い見習い看護師といっしょにお風呂に入ることになったのである。
おいおい、公然とこんなことをしていいのか?!
入院患者とは言え、私はみぞおち近くの痛みを薬で散らしているので、外見上全く健康人と変わらない。
「お風呂なら一人で入れますよ。」と、心にもないことを言ったのだが、婦長さんは嬉しいことに、何かあればいけないから一人ではダメだと病人扱いなのである。
確かに、一応病人なのだが。(笑)
私はスッポンポン、看護師は薄い下着状のものを身にまとい、二人だけで大病院には似つかわしくない肌が触れあうような小さなお風呂へ。
下着状のものも水に濡れると透き通って・・・何とも艶めかしい。
あれで、ムード音楽でも流れていたら・・・。
あそこも、そこも、こっちも洗ってもらったが、この見習い看護師、照れっぱなしでクスクス笑ってばかりいた。
それが何とも初々しい。
で、手術経験者ならお分かりのように、仕上げは毛を剃ることである。
しかしながら経験不足の見習い看護師にとって、剛毛の私のあそこの毛を剃るのは並大抵のことではないらしい。
先輩看護師に教わり、何と私の股の下のポニョをひっぱって剃り始めたではないか。
この方法は具合がいいのだが、ポニョがポニョでなくなりそうである。
やっと全て終わったが、手こずったせいか、クスクス笑いが外にもれ婦長の耳にも届いたせいか、この見習い看護師は婦長に散々叱られていた。
か、可愛そうに・・・。
患者にとって看護師は白衣の天使であり、綺麗に見えると言うけれど、若かった私には本当に心ときめく想いだった。

記事とは無関係です
今、どうしてるかな?
この記事に応援拍手を!
| 固定リンク
「つぶやき」カテゴリの記事
- 今朝も雨模様(2009.07.10)
- ヤートセ秋田祭本祭の映像(1/5)(2009.07.02)
- 雨上がりの朝(2009.07.09)
- 「今日のサスケ」(2009.07.07)
- ヤートセ秋田祭本祭の映像(5/5)(2009.07.06)
「健康」カテゴリの記事
- 足裏がほてるんです(2009.06.26)
- まいったまいった(2009.06.23)
- 股の下のポニョ(2009.01.14)
- 残り少ない年度末(2009.03.13)
- ミニ自作農民に転職だ?!(2009.04.11)











コメント
看護師さんとお風呂。
懐かしい話題です。
整形に入院していた時、高齢の男性患者さんの間で一番人気だったのが、最もメタボな看護師さんでした。是非彼女とお風呂に入りたい。
お風呂場で滑っても必ずクッションとなって守ってくれるからだそうで。
・・・私も二の腕のポニョとか下腹のポニョとか腰周りのポニョを何とかしないといけないと考えております。
投稿: やまぶき | 2009年1月14日 (水) 20:44
手術経験は無いですが、僕の、「ぽにょ」はきっと怪獣に変身していただろう。
投稿: きおす | 2009年1月14日 (水) 21:52
→やまぶきさんへ
メタボな看護師さんがクッション代わりですか(笑)
確かに高齢な患者さんの考えそうなことで。
でも、若かった私としては、「女」として見ちゃいましたね。
何しろその頃は、いろいろスポーツをして体を鍛えてましたんで、入院中とは言え痛さもないだけに、患者とは言えない元気いっぱいの若者でしたから。
風呂という個室でほぼ同年代の若い女性が半裸状態ですからね。
あれは一種の拷問ですよ(笑)
時は過ぎ去り、今の私は確かに本命のポニョ以外にも、お腹周りやらいろいろポニョがぶらさがってますが(笑)
投稿: じゃんご | 2009年1月14日 (水) 23:28
→きおすさんへ
はいはい、確かに(笑)
ポニョをつままれた時は、変身していくのが分かりましたね(笑)
じっと堪えたんですがねぇ。
投稿: じゃんご | 2009年1月14日 (水) 23:37
シッカリ反応するとは立派なムスコさんです。
ワタシの役立たずなムスコとはエライ違いです。
投稿: ぢぞう | 2009年1月14日 (水) 23:50
→ぢぞうさんへ
そりゃぁ、まだ二十代でしたからね。
今だと、ぢぞうさんのムスコさんとドッコイドッコイでしょう。(笑)
投稿: じゃんご | 2009年1月15日 (木) 00:28
私は手術の経験がないので分かりませんが、この話を読み同じような経験をした友人の話を思い出しました。
その友人の剃毛体験は高校生の時だったので、ポニョがポニョでなくなっただけではなく、出るものが出ちゃったそうですが・・・
でも、看護婦さんは慣れているのか、何事もなかったように後始末をしてくれたとか言っておりました。
投稿: arube | 2009年1月15日 (木) 20:55
→arubeさんへ
そ、そこまでいったんですかぁ。
まあ花の高校生と言えば、分かるような気もしますけど。
ベテラン看護師だといいのですが、看護師に照れられるとこっちも照れて一触即発の雰囲気でしたね。(笑)
投稿: じゃんご | 2009年1月16日 (金) 07:18