悪りナマハゲはいねが~!
“ナマハゲ”のハレンチ行為が全国を駆け巡っている。
帰省中の県外の20代前半の独身男が扮したナマハゲが、神聖なる国の重要無形民俗文化財を粉砕し辱めてくれた。
心ならずも、すでに全国に知れ渡っているわけで、経緯を語る必要もないだろう。
各紙誌やテレビなどには半ば面白おかしく・・・
「エロなまはげ」
「“大情欲”エロなまはげ」
「なまはげが“なまはだ”を求めて・・・」
「イイ娘はいねが」
・・・といった見出しが躍っている。
ナマハゲ (記事とは無関係です)
県人として、どうにもやりきれない!
被害女性の一人が「これ以上騒ぎを大きくしないでほしい」と旅館側へメールしたそうである。
それは辱めを受けた女性にとって、これ以上の辱めは受けたくないという当然の理由からであろうが、同時に、ナマハゲという誇るべき伝統行事の行く末を憂慮してのことかも知れない。
しかし、一端好奇心に火がついた世間は内々にはしてくれなかった。
ナマハゲは、五穀豊穣を祈る神の使いであり、“ナモミ(冬に仕事をしないで囲炉裏にあたってばかりいると皮膚にできる火斑・斑紋)をハグ”からきているとの説が有力で、怠け者を戒める鬼であり神様である。
ナマハゲ (記事とは無関係です)
県内では、同様の神事として、“ヤマハゲ”や“アマノハギ”があり、“ナマハゲ”と大変よく似ている。
前者は主に豊岩前郷や下浜、雄和などで、後者はにかほ市象潟町小滝・石名坂地区などで盛んである。
彼らヤマハゲやアマノハギも人(鬼)ごとでないと囁いているとか・・・。
いずれにしろ、こういった古くから伝わる秋田の伝統行事を、この若者は一夜にして汚し、悪いイメージを植え付けてしまったのである。
その犯した罪は重い。
ここに、秋田の木版画家・勝平得之(かつひらとくし)の作品がある。
ナマハゲ (男鹿北浦地方 正月の奇習) 1940年(昭和15)
彼は、好んで秋田の伝統行事を版に刻んだ。
神聖にして犯すべからざる“奇習”として、後世まで伝えていきたいという想いがあったに違いない。
それが、こんな形で全国に知れ渡るなどと想像しただろうか。
ナマハゲのなり手が不足していることも、このような問題を起こした一因かも知れない。
ナマハゲのなんたるかも知らない若者が帰省した際に、にわかにミノを着せられ、お面をかぶせられた瞬間、何でも思い通りになることに酔い、振る舞われる御神酒に酔い、我を忘れ犯した罪なのだろうか。
同時に、観光に走りすぎた町内会のなまはげグループや男鹿温泉郷側、更には男鹿市の観光関係者にも問題がなかったか、反省すべき機会でもあると思う。
例えばナマハゲ伝導士認定試験のようなものをナマハゲになる人にも課すのはどうだろうか。
一加害者を罰して幕を引こうなどと、安易に考えては、第二のハレンチなナマハゲを生まないとも限らないと思えるのだが・・・。
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コメント
>>ナマハゲ伝導士
・・・ワタシ、モッテマス。
でも、あの認定試験の内容は、「真山地区のナマハゲ」の習俗が
模範解答になっていますので、集落によってそれぞれ若干異なる
習俗をもつ「ナマハゲ」行事をひとくくりにすることは難しいです。
出刃包丁を持っていないナマハゲだっているのですから。
投稿: ぢぞう | 2008年1月16日 (水) 11:54
はじめて書き込みさせていただきます。
私は、隣の山形県酒田市在住ですが、今回の『エロなまはげ』には、ショックと怒りを感じています。
『エロなまはげ』退治を是非とも、『超神ネイガー』さんにお願いしたいと思います。
投稿: Rico | 2008年1月16日 (水) 13:38
=>ぢぞうさんへ
お久しぶりです。
えっ、ナマハゲ伝導士の資格をお持ちなんですか。
お見それいたしました。
なるほど、同じナマハゲでも集落によって微妙に違うんですね。
そうなると、ナマハゲ伝導士認定試験をそのまま使うのは問題ですね。
勉強になります。
最新のニュースでは、“ナマハゲの余罪”がまだあるそうで、緊急に対策が必要と思うのですが、ほとんどのナマハゲは神の使いとしての自覚をお持ちでしょうから、きっといい知恵が浮かぶものと期待したいですね。
投稿: じゃんご | 2008年1月16日 (水) 18:53
=>Ricoさんへ
初めまして、コメントありがとうございます。
そうですよね、秋田にはナマハゲの化身、超神ネイガーがいだすな。
ネイガーよ、今、活躍しないで、いつ活躍するんだ。
ほじなしとか、相手にしている暇があったら、エロナマハゲ退治に頑張ってけれや~~~!
山形には似た行事があるんですかね?
また、どうぞいつでも遊びにいらしてください。
投稿: じゃんご | 2008年1月16日 (水) 18:58
タイトルを見て失笑です。
秋田の伝統行事が何たる事か!
やはりナマハゲのお面を付けるには、それ相応の方でなくちゃ。
勝平得之の作品、素晴らしいですね。
このナマハゲには、ナマハゲの品格が感じられます。
投稿: さっちゃん | 2008年1月19日 (土) 09:59
=>さっちゃんへ
実のところは、遠く離れた私らに分かりっこないことで、新聞などのマスコミを通した受け売りなわけですが、何故こんな事態になったのか、本当のところが知りたいですね。
何も、この若いナマハゲを庇うわけではないのですが、後から同様の被害者が現れたことを見ても、簡単に一個人を責めて終わりにできる問題ではないかと・・・。
でも、はっきり言えることは、こういったことの積み重ねが秋田の評価を下げ、「秋田だもんな」と言われることは確実。
我々が思っている以上に、事は深刻だと思います。
投稿: じゃんご | 2008年1月20日 (日) 15:24